ビーチクリーンの清掃ボランティアとして神奈川県の海岸で活動し、海洋プラスチック汚染に関する研究や啓発活動を行っている藤井景心君が工場見学に来てくれました。
1.景心君来社の経緯
2.景心君のご紹介
3.工場見学
4.景心君に聞いてみた
5.今回の工場見学を経て
景心君来社の経緯
ニチモウと共に参加した海の自由研究フェス2025に藤井景心君が来場され、ブースに遊びに来てくれました。そこで工場見学をしたいとお話しがあり、今回の工場見学の実施となりました。
景心君のご紹介
藤井景心君 13才(中学1年生)
小学校低学年のころ、奄美大島の海岸に海洋ごみが大量に漂着している光景を目にし、衝撃を受ける。小学校4年生のころからビーチクリーンの清掃ボランティアとして活動を開始し、海洋プラスチックやゴーストギア※1、などの研究を始める。
現在は、海洋プラスチック汚染に関する研究や啓発活動を精力的に行っており、コンテストなどで多数受賞している。
※1海洋に流失し、人の手を介さずに漁獲し続けてしまう漁具のこと。
海洋生物に加えて鳥類が引っ掛かる場合もあり、世界的に問題になっている。
これまでに以下の活動やコンテストなどの受賞歴がある。
| 年 | 活動内容 |
| 2022 | 神奈川県湘南の海岸でビーチクリーンの清掃ボランティアとして活動を開始 |
| 2024 | 羽田空港、八景島シーパラダイス、海ほたるにてゴーストギアに関するパネル展示、ゴーストギアの説明をプリントしたトイレットペーパーの配布を行う。
ビーチクリーン会場にて、ゴーストギアに関するパネル展示、海洋プラスチックごみに関するゲーム体験会を開催
第24回ぼくたちの地球を守ろう小学生・中学生ポスターコンクール 内閣総理大臣賞受賞 |
| 2025 | アスクル×ヤマハ発動機 共創イベント vol.1
「海洋プラについて知る・考える」 登壇 三菱地所プロパティマネジメント ファミリーイベント登壇
第68回全国学芸サイエンスコンクール スタートアップ部門 金賞受賞 内閣府地方創生政策アイデアコンテスト 九州経済産業局賞受賞 その他、様々な啓発活動を行っており、多数の受賞がある |
工場見学
工場見学は製網、仕立て、製綱の各工場を見てもらいました。
ほとんど機械で作っていると思っていたようで、手作業が多く驚いていました。
ニチモウ 研究開発室にて事前にいただいた質問にお答えする様子。雑談も交えながら情報交換もしました。
長さ100mの日本最大の漁業用実験水槽
ニチモウグループのバイオ・生分解性資材※2をご紹介
ニチモウグループのバイオ・生分解性資材に興味津々でした。
※2 自然の力で分解されて最終的には水と二酸化炭素に代わって自然に戻る材料。ニチモウグループの生分解性資材は在庫中、使用中は分解せず、流失した際に分解するように設計されています。
リサイクルで漁具由来の海ごみを減らせると考えていたようですが、さらに生分解性資材を活用することで現実に即した取り組みができればと考えているようです。
景心君に聞いてみた
景心君に質問をし、答えてくれた内容を筆者がまとめました。
・海洋プラスチック汚染の問題を研究しようと思ったきっかけはなんですか?
小学校低学年のころ、奄美大島の海岸で大量の海洋プラスチックごみが漂着している光景を目にして衝撃を受けたことが始まりだったと思います。
神奈川の海岸にも海洋プラスチックごみは落ちていますが、種類や量にちがいがあります。奄美大島の海岸には海外からの大量のプラスチックごみが漂着していました。
前日には対馬で養殖漁業やリサイクル施設を見学してきたとのことで、
対馬の漂着ごみは漁具が多く、砂に埋まって取れない大型の漁具もあったようです。
それらの多くは日本で使われるものとは異なる特徴があり、海外製とのこと。
対馬の大量の海洋プラスチックごみ
・今回の工場見学はどのように活用されますか?
工場見学で学んだことは、ゴーストギアの問題や廃漁網のリサイクル、専門家の方々の取材内容とともに作品にまとめて、コンテストに挑戦したり、啓発活動を通じて多くの人に伝えたいと思っています。
・なぜリサイクルに目を付けたのでしょうか?
リサイクルできる仕組みがあれば、漁師さんが負担している廃漁網の処理費用もなくなり、海に流失する漁具が少なくなるのではないかと考えていました。
しかし、漁師さんにお話しを聞く中で、風や波の影響で漁具を切り離さなければならない状況があることを知り、リサイクルだけではだめだと思いました。そこで、生分解性資材を調べていく中でニチモウを知り、今回の工場見学をしたいと思いました。
生分解性漁業資材を調べる中でニチモウを知っていただき、海フェスにはニチモウ目当てで参加してくれました。
今回の工場見学を経て
網やロープはほとんどが機械で作っていると思っていたようですが、想像していたよりも人の手で作っていることが多く驚いていました。
今回の工場見学で得た知識は今後予定されているコンテストなどに活用するとのこと。
また、海洋プラスチック汚染の解決策として、リサイクルと生分解性資材を組み合わせた取り組みがあるということを多くの人に伝えたいと今後の展望も聞かせてもらいました。
景心君は工場見学の際も気になったことは都度質問しており、中学生とは思えない知識の深さや目の付け所に驚かされる事ばかりでした。
将来は環境とビジネスを合わせた仕事がしたいという事で、今後の活動・活躍に期待したいと思います。
また、10年後、20年後に一緒に仕事ができればうれしい限りです。







