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〜それぞれの立場から、やさしい想像力を〜海の自由研究フェスに参加して

海の自由研究フェスというイベントに参加し、環境問題について子供達と共に改めて学ぶ機会を頂いた。

イベント参加者たちと共に「やさしい想像力」を働かせた。

海の自由研究フェスはNPO法人グリーンバードが主催し、循環社会に貢献したい企業が協賛して実施された。

日本財団海と日本のプロジェクトのひとつでもある。

ニチモウグループはワークショップ「地球にやさしい漁網で、マイバックを作ろう!」で参加した。

材料は日本で唯一の生分解性素材の網地である。

バッグの内袋(生分解性)に絵を書く子供達

ワークショップではテーマに沿った環境問題を、ボランティアの方々が子供たちに説明をしてくれる。

クイズも交えながら、漁業を取り巻く環境問題について学べる内容になっていた。

網がプラスチックからできていることを知らなかった!という子供が多かった。

専修大学のみっち~先生とあやか先生。何度も練習してきてくれた紙芝居。
ジンベイザメを書いたバック。これから「ゴミがあったら拾う!」と宣言してくた。

願わくば子供たちがこのバックを使い続けてほしい。友達が関心を示してくれて、環境問題への想いが少しでも連鎖すれば環境も変わっていくだろう。

外では、ブース出展も行われた。企業が環境資材を通じて一般の人と語り合う。お互いがどうすればいいのか、何を求めているか。短い時間だったが、タイ、中国など海外の方々も多く、熱心な想いを感じた。

東京湾は昔と比べて綺麗になった、と話してくれる方もいた。

廃漁網原料で製造されたランドセルを中心に話をする開発関係者。

廃棄漁網で作ったランドセルやペンケースなども展示されていた。

日清紡テキスタイル様の育苗ポットも素晴らしかった。

通常、植物の苗はプラスチック製の容器に入っており、これらはプラスチックゴミとなるが、日清紡テキスタイル様は土に還るコットン製の容器を開発されていた。

バイオマスロープを持つ「環境系エンターテイナーWOWキツネザル」と、「さかなのおにいさん かわちゃん」

そして、ゲストによるトークショーである。

海洋環境、海ごみ、水産資源、多様性、海洋熱波をまじめに、そしてワクワクしながら環境問題を伝える。

混獲なんて小学生は知らないだろうと思ったが、漢字から想像する小学生がいたことには驚いた。

ゲストの2人は、相手に環境問題を自分事としてとらえてもらえるかを意識しているとのこと。

最前列で一生懸命にメモする子供たち。本当に感動した。

「子供を学ばせに来たのではなく、親も一緒に学んでください。」との言葉があった。

大人たちも、SDGsについて、最近の環境問題については未知なはず。

魚や海洋哺乳類が困っている。海を汚したのが人間であれば、きれいにするのも人間である。

「やさしい想像力を働かせて、魚たちの気分になって考えてみよう」という魚のお兄さんの言葉が印象的だった。

「相手に寄り添い相手の立場になって考える」というのは人間関係でも基本的なことだが、環境問題においても重要な考え方だと教えられた。

さかなクンの展示。今年はパネル参加だったが、わかりやすい説明をしてくれている。

未来を担うのは子供たち。という言葉をよく耳にするが、筆者は少し違うと考えている。

未来を担うのは大人である。保全された環境、環境に配慮した経済活動を責任を持って構築し、次の世代に繋げていくべきだ。

国立科学博物館では「海」をテーマにして特別展が開催されていた。内容物には漁業用の細いロープもみえる。

弱っている魚、クジラ、ウミガメがいたとして、目の前に食べ物のようなプラスチックがあれば口にしないだろうか?

プラスチックの恩恵を受けた人間は、その代償を考えなくていいのだろうか?

やさしい想像力をもって海の生き物たちに寄り添って考えていかなければならない。

かわちゃん、いけちゃん。魚好きになることも行動の第一歩

筆者自身、学生時代は海に紛失した漁具の数量推定をしていた。

正直、もっと世の中に影響を与える研究ができればよかったと、後悔している。

今、できていることは、出社時に道端のごみを拾うことだけである。

それでも行動を起こし、それを見た人から声をかけてもらうこともある。1人の100歩よりも、100人の1歩である。

陸上で環境資材に取り組む小泉さん。生分解性土のう袋バックが2000円。原宿価格?にしては安い!

「活動する子供」「学ぶ大人」「発想を変え続ける活動家」に会えて非常に考えの幅が広がった。

海の日は、2030年まであと7回しかない。WOWキツネザルさんも「もう時間がない」の一言にとても共感してくれた。

環境循環と経済循環の立場は逆転してくるだろう。

環境循環に配慮できない企業は、経済循環からも取り残される可能性があるということである。

我が国で子供たちが幸せに生きていけるように、私たち大人が行動も考え方も変えて、未来をやさしく想像し、一歩ずつ創造していかなければならない。

 

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