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いい製品を作り続けるために!海ペディアの新しい取り組みを紹介

ここ数年、「この規格は作らなくなった」、「その製品は製造中止になった」と聞くことはないだろうか?

実際に私が営業で経験している範囲内でも、フロート、釣り具関係、極細の刺網、金具など取り扱いにくいものが増えてきた。

そこで今回は、この課題に立ち向かうための私たちの新しい取り組みをご紹介する。

ほしいものが手に入らなくなった理由

40年以上前のカタログ、中身もだいぶ変わってます。

ほしいものが手に入らなくなった原因は、メーカーが取り扱い規格を絞ったり、製造機械を維持できなくなったり、職人さんがいなくなってしまったりと様々である。

人手不足

昨今は漁業現場の人手不足が深刻化しているが、水産業界は現場に限らず製造側も営業側も不足している。

実際のところ、漁網を製造している私たちの工場も人が足りない状況だ。

これは水産業界だけでなく、我が国全体の問題でもある。

消費の減少

補足
細く薄いけど頑丈なSUS製網針 *今は販売してません。

ほしいものが手に入らなくなったのは、人不足だけが問題ではない。

製品を供給し続ける為には消費(購入)が必要であり、消費が減少する状況では供給も維持できなくなる。

そこに製品を作り続けられない根本的な問題がある。

周知不足

消費の減少はニーズ減少だけではなく、広く知られていないという周知不足も関係する。

どんなに使い手のことを考えて作られた素晴らしい製品だとしても、その使い手に情報を届けられなくては手に取ってもらえない。

特に限られた地域だけで使われていた手作業の製品などは、本当に必要としている人に届けることが難しいのが現状である。

現場のニーズの変化

現場が必要とする製品は常に変わるので、同じものを購入し続けることは難しい。

昔の製品がよかったと思ったときには、すでに製品は製造中止になっていることもたびたびある。

必要な製品は常に変わる一方で、昔の形に戻ることもある。

例えば陶器製のオモリ。現在は鉛が主要であるが、泥などの海底においては陶器製オモリは泥に沈むことなく、漁具を沈めるいい塩梅のオモリなのだ。

刺網の沈子が岩場に挟まった場合、鉛製であれば引っかかて回収できなくなるが、陶器製であれば割れることで岩場から抜けて回収できることがある。

単純なコストを考えれば鉛製であるが、刺網を回収しやすいのは陶器だろう。

物価が高騰する今の時代において、網を失うリスクを減らせる部品として改めて脚光を浴びるのではと考えている。

限られた流通網

イノベーションを起すような製品ができても、既存の流通では広がらないこともある。

水産業界で宣伝広告を広く打ち出しても、生産現場まで広く伝えることは難しい。

特にベンチャー企業であればなおさらである。

ほしい商品を届けるために

海ペディアオンラインショップ

このようは背景から、海ペディア内にオンラインショップを開店することになった。

いい製品を広く知って頂き、作り続けてもらいたい。

そんな思いで販売サイトを立ち上げたので、是非一度ご覧になっていただきたい。

取扱商品の例

あまり漁具を使わない遊漁船で初めての試験。

ニチモウグループでは、海で電気を使って不動化する技術の開発に成功した。

その技術を応用し、魚を電気で鎮静化させる「FreezFish」の販売をしている。

美味しい魚を届けるために!魚をやさしく扱う最新技術とは【前編】

こちらは養殖業を中心に導入が進んでおり、現場の使用者からは高い評価をいただいている。

そして今後はより多くの水産関係者に使ってもらうために、これまであまり繋がりがなかった遊漁船業界への提案を進めている最中だ。

海園Fishing

電気刺激に関する製品を調べる中で、同じことを実施している人に出会った。

株式会社花園の名古谷社長である。

大好きなマグロ釣りで、一日に3回もサメの食害にあったことから、サメ逃避装置「海園」を作ったそうだ。

海園DIVER

海園は電気を海中で発生させるシステム。

サメが持つロレンチーニ器官という電気を感じる部位を強く刺激することで、サメを追い払う効果がある。

これまで電気が広がりやすい海で放電する機械という発想は考えられなかった。

素晴らしい着眼点と思う一方で、このような画期的な商品は認知されるまでに時間がかかり、既存の水産系流通で伝えることは難しいと感じた。

こちらも海ペディアオンラインショップで取り扱っているので、ぜひチェックしてみて欲しい。

いい製品を作り続けるために

今回はこれまでとちょっと趣旨は違うが、水産業界において使う側も作る側もいい関係が続けばとの想いだ。

今後、そのような製品があったら是非とも紹介して頂きたい。

オンラインショップに掲載する製品は、そんな想いのある製品を厳選して取り扱っていく。

都度、詳細は記事内にて紹介させて頂き、海ペディアを通じて作り手と使い手に貢献できれば何よりである。

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